みなさんこんにちは。
『
はじめてのみずくさ』第10回目です。
予想通りそれほど水槽に変化が無いので
今回はちょっとわき道に逸れて
季節的にタイムリーな話題でも書きなぐってみることにします。
これから本格的な夏をむかえ、
水温が気になる時期になってきました。
水草にも旬の時期がある種類があり、
水草にも暑い夏に適した水草もあれば、
冬場に強いものまで、色々なものがあります。
半年サイクル位でレイアウトを作り直すことを考えるなら
旬の水草を使って、完成時期を楽しみたいものです。
また、1年~を目指す長期維持でも
時期によって植える位置を変えて、
常に状態良く維持したいものです。
主にいまウチにあるのが対象ですが、
夏場の暑さに強いもの、弱いものを簡単にご紹介。
ただしちゃんと根付いていること前提です。
水温の高低は、生育に微妙に影響を及ぼすので、
水槽のセットは、春秋が時期的にちょうどいいのですね。
一番手は
アマニアグラキリス。
赤系で比較的大きくなる種類ですね。
前回のビオトープに導入したミゾハギの仲間で、
湿地などに生育しています。
夏場にこそ生長する水草の代表格ですね。
アマニア、ネサエアの一般種はアフリカ原産のものが多く、
それが暑さに強い理由なのかもしれませんね。
お次は
ウォーターウィステリア。
高温に強いというか、基本丈夫な水草です。
でも比較的暑い方が調子がいい水草ですね。
そして、
チェーンアマゾン。
ウィステリアと共に、『ディスカスを水草水槽で飼う』際に
おススメされている種類です。
ディスカスという魚は、通常熱帯魚を飼う場合よりも
水温を高めに設定される事が多い上、
良く食べよく汚す魚なので浄化能力がが高く、
高温でも生育できる事が条件となります。
そんなセッティングの時に前景として
チェーンアマゾン(エキノドルス グリセバキィ)が勧められるのですから
推して知るべしと言ったところですね。
ラージパールグラス。
パールグラスとラージパールグラスは名前が似ているだけで
別の種類なんですが、
ちゃんと根付いていると高温下でも順調に育ってくれます。
パールグラスは温度より硬度の方が影響が大きいので
あまり参考にならないかもしれませんね。
ハイグロフィラ ポリスペルマ。
ハイグロの仲間はたくさんあるので一概には言えないのもありますが、
比較的夏場に強い種類です。
定番種のポリスペルマ、その改良種のロザエネルビスとも
暑さが原因でやられるケースはほとんどないと言ってもいいと思います。
暑いと少し黄色っぽくなるような気はします。
葉っぱのより大きいラージリーフハイグロ、テンプルプラントなどは
ポリスペルマほど暑さに強くありません。
暑さに強いもうひとつの定番と言えば、
スイレンの類です。
タイニムファやタイガーロータスなんかは
水温30度くらいは全然平気です。ただし浮き葉もいっぱいでます。
2枚目の画像はタイニムファの水上葉。
子供のてのひらぐらいはあるでしょうか。
この浮き葉で光を遮るので、水温が上がりにくく
スイレン鉢などは真夏でも意外と涼しかったりするんですよね。
流石に直射日光が当たる場所では、差し水とかで水温を下げる必要がありますよ。
ただし、芋系だったら何でも高温に強いわけではありません。
マダガスカル レースプラント、バナナプラント、
コウホネなどは低水温環境に生育するので注意が必要です。
反対に夏場に弱いの代表格がシダ系植物。
普通は日陰に生育する植物なので、暑さにはめっぽう弱いです。
水槽内は、外の環境より明るさが暗いため、
初心者向きの水草として定番ですが、
夏場だけは経験者でも油断するとダメにしてしまう
難しい種類に早変わりします。
ボルビティス ヒュディロッティ。
暑さに弱い種類として有名ですね。
“シダ病”という葉が茶色く病気も発生しやすくなります。
ウチのこの90cmも、連日30度位になっていて調子が悪いです。
ミクロソリウムも同様に暑さに弱い種類です。
シダ病は葉が密生していると発生しやすいので、
夏場対策として、葉を全てカットしてしまうというのも
一つの手ですね。茎と言うか根元の部分が残っていれば
幾らでも葉は生えてきます。
そこまでしなくとも、
古くなった葉や、大きくなりすぎた葉を一気にカットすることで
秋から冬にかけてちょうどいい大きさの葉が生えそろってくるはずです。
その他にも初心者向きとされる水草ながら
夏場に弱い水草はいくつかあります。
安くて丈夫な水草と言ったら、マツモ、カボンバ、
アナカリスの3TOPですが、そのうちカボンバ、マツモは
それほど高温に強くありません。
と言っても、元々とても丈夫なヤツらなので、
生長速度が鈍る程度で、
それほど気にならないかもしれませんけど。
あとは、ルドウィジア オバリス、
ホトニアと言った種類は初心者向きでも、
一般的でも無いかもしれませんが、
高温に弱いので夏場は導入を控えた方がベターです。
と言ったところで、今回はちょっとした余談でした。
次週には少し動きがあるかな?
それでは珍しく日中オモテに出てきた
ニジイロボウズハゼとともに、また次回までごきげんよう。